購入者価格表示(読み)こうにゅうしゃかかくひょうじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「購入者価格表示」の意味・わかりやすい解説

購入者価格表示
こうにゅうしゃかかくひょうじ

産業連関表に記載される投入産出金額の評価方式の一つ。生産者価格表示に対するもの。購入者価格表示は、各産業間で取引される財貨・サービスの流れを需要者が購入する段階での価格で評価して表示するものである。つまり、この方式によって表示される金額あるいは係数は、生産段階で課される金額のほかに、需要者までの流通段階で課される運輸サービスや商業サービスに対する支払い金額、すなわち流通マージンが付加されたものとなる。したがって産業連関表の運輸、商業の産出欄(行)には計数は計上されない。この表示方式は、国民所得統計などとの統計的接合の際や需要分析については好都合であるが、投入係数の組合せで示される各産業の技術的特性をみる場合には、その安定性に問題が生ずる。

高島 忠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「購入者価格表示」の意味・わかりやすい解説

購入者価格表示
こうにゅうしゃかかくひょうじ

生産者価格表示・購入者価格表示」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android