赤出汁(読み)あかだし

精選版 日本国語大辞典 「赤出汁」の意味・読み・例文・類語

あか‐だし【赤出汁】

〘名〙 大阪風の名物料理。赤い桜味噌をすり、魚骨煮出し汁で溶かし、少量のしょうゆみりんを加え、魚肉を入れてつくった味噌汁。転じて、赤味噌を用いた汁。
夫婦善哉(1940)〈織田作之助〉「二ツ井戸の市場の中にある屋台店かやく飯おこぜ赤出しを食ひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア 「赤出汁」の意味・わかりやすい解説

赤出汁【あかだし】

大阪の桜みそをすり,濃い魚のだしで作ったみそ汁をいったが,現在では辛口で濃い味をつけた赤みそ仕立ての汁をいい,豆腐やナメコなどの具で名古屋みそや三州みそを用いる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android