赤地(読み)せきち

精選版 日本国語大辞典 「赤地」の意味・読み・例文・類語

せき‐ち【赤地】

〘名〙 草木のまったくない土地旱魃(かんばつ)などのために作物がみのらない土地。赤土(せきど)
※本朝文粋(1060頃)二・減服御常膳并恩赦詔〈菅原文時〉「園圃不青草之色。壠陌多含赤地之愁」 〔漢書‐夏侯勝伝〕

あか‐じ ‥ヂ【赤地】

〘名〙 地色に赤を用いた織物工芸品。転じて、赤い色の下地
※栄花(1028‐92頃)歌合「単(ひとへ)は打ちて、それも赤地の唐菱なる錦の表著(うはぎ)なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「赤地」の意味・読み・例文・類語

せき‐ち【赤地】

草木の全く育たない土地。また、干魃かんばつなどのために作物の枯死した土地。赤土。

あか‐じ〔‐ヂ〕【赤地】

織物の地色の赤いもの。また、その織物。
地色が赤いもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「赤地」の読み・字形・画数・意味

【赤地】せきち

地上の作物が何一つない。〔韓非子、十過〕(晋の)曰く、角得て聞くべきかと。師曠曰く、不可なり。~今、君のく、以て之れを聽くに足らず。之れを聽かば將(は)たらくは敗(わざは)ひらんと。~師曠已むことを得ずして之れを鼓す。~晉國大いに旱(ひでり)し、赤地となること三年、の身、(りゆうへい)(老廃)となる。

字通「赤」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

不動産用語辞典 「赤地」の解説

赤地

登記所に備え付けられている公図上赤く塗られた部分のことを、国有地である道路を示すものです。
本来は国有地であるから、一般の宅地にはならないが、時間経過により道路であることが忘れられるなどして、赤地を含む敷地上に住宅が建っていることもあります。
このように、敷地内に赤地を含む中古住宅を購入する場合には、赤地を国から払い下げてもらう手続きを要することがあります。

出典 不動産売買サイト【住友不動産販売】不動産用語辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android