赤栴檀(読み)あかせんだん

精選版 日本国語大辞典 「赤栴檀」の意味・読み・例文・類語

あか‐せんだん【赤栴檀】

〘名〙 インド牛頭(ごず)山で産するという赤い栴檀。麝香(じゃこう)のような上品なにおいがするので、仏像材料として多く用いられる。ごずせんだん。しゃくせんだん。
※俳諧・風やらい(1801)「回向院にて赤栴檀の御ほとけ開帳ありしころ、草花嵯峨には似ざる念仏哉〈其堂〉」

しゃく‐せんだん【赤栴檀】

〘名〙 香木種類一つ白檀赤みがかった心材マメ科の木など複数植物を指す。六国(りっこく)では佐曾羅に分類される。名香法隆寺(太子)は赤栴檀とされる。
※和漢朗詠(1018頃)下「昔忉利天の安居九十日 赤栴檀を刻んで尊容を模す〈大江匡衡〉」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「赤栴檀」の解説

赤栴檀 (シャクセンダン)

植物。香木の一種。ゴズセンダンの別称

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世界大百科事典(旧版)内の赤栴檀の言及

【香木】より

…香道では静かな品のよい立味のものだけを佐曾羅として用い,茶道では風炉の点前に用いる。赤栴檀(しやくせんだん)や紫藤香(しとうこう)あるいは和木(わぼく)と呼ばれる古材などをも包含する。寸門多羅も音訳で当て字が多い。…

※「赤栴檀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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