赤池弘次(読み)あかいけ ひろつぐ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「赤池弘次」の解説

赤池弘次 あかいけ-ひろつぐ

1927-2009 昭和後期-平成時代の数学者
昭和2年11月5日生まれ。昭和27年統計数理研究所にはいり,61年所長。統計解析の研究で知られ,赤池情報量規準AICを提唱。実践的なコンピュータープログラムのTIMSACの開発をすすめた。平成8年日本統計学会賞。18年京都賞。平成21年8月4日死去。81歳。静岡県出身。東大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赤池弘次の言及

【時系列分析】より

… 分析の最終目的が予測であれ制御であれ,当該する現象の時系列データの時点間の相互依存関係の構造や変動要因の把握が分析の前提となり,多様な時系列に共通に扱える問題も少なくない。最近では,ボックスG.E.P.BoxとジェンキンズG.M.Jenkinsによる後述のARIMAモデルのような汎用性の高いモデルや赤池弘次による情報量基準によるモデル選択の研究などがあり,別途に発達してきた経済時系列の分析手法とあいまって,今後の発展と手法の普及が期待される。 時系列分析の基本は,データを図示し,データ全体のなめらかな動きとその動きからのずれの成分に分けてみることである(図)。…

【数理統計学】より

…ところが尤度関数の意味を問いなおせば,情報量,あるいはエントロピーの概念が重要な役割を果たしていることに思いあたる。これから1973年に赤池弘次(1927‐ )によって提唱された情報量基準AICの概念を理解する手がかりが得られよう。それは次式で与えられる。…

※「赤池弘次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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