起債会(読み)きさいかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「起債会」の意味・わかりやすい解説

起債会
きさいかい

事業債政府保証債 (→政府保証債・政府保証借入金 ) ,地方債起債について,独自の格付基準によって毎月の起債銘柄,起債額,発行条件などを調整する機関。受託銀行と引受証券会社で構成されている。「公募事業債の格付に関する考え方」によると,適債基準によって社債が発行できるかどうかを判断,格付基準によって自動的に発行条件が決まる。起債会は,第2次世界大戦後の起債統制機関だった起債懇談会や起債打ち合わせ会がその機能を停止ししたため,それに代わって 1965年に発足金融逼迫のもとで起債を調整する重要な役割を担ってきたが,金融の自由化,国際化を背景に新しく発足した格付会社の格付が,起債の調整機能をも果たすようになり,1990年初頭に解散した。

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