起業公債(読み)きぎょうこうさい

精選版 日本国語大辞典 「起業公債」の意味・読み・例文・類語

きぎょう‐こうさい キゲフ‥【起業公債】

〘名〙
① 国または公共団体事業を新しく起こす場合、その必要な資金を得るために発行する公債。鉄道公債など。
② 明治一一年(一八七八)起業公債証書発行条例に基づいて政府が発行した殖産興業公債。日本最初の国債

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の起業公債の言及

【士族授産】より

…その特徴は,士族授産をたんなる困窮士族の救済や,士族の不平・反抗の温床を断つためだけではなく,当時の知識層であった士族の力をもって農工業を改良発展させようとする殖産興業上の重要施策として位置づけた点にある。この建議に基づいて同年起業公債が起債され,募集金額1000万円のうち士族授産に約300万円があてられた。これによって政府は,福島県安積原の士族入植による国営開墾事業や,士族授産の勧業資金貸下げによる開墾,製糸,紡織,製陶,マッチ製造,牧畜,製茶,セメント製造などの助成を行った。…

※「起業公債」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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