足元から鳥が立つ(読み)アシモトカラトリガタツ

デジタル大辞泉 「足元から鳥が立つ」の意味・読み・例文・類語

足元あしもとからとり・つ

身近な所で意外なことが起こる。
急に思いたってあわただしく物事を始める。「―・つように帰って行った」

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精選版 日本国語大辞典 「足元から鳥が立つ」の意味・読み・例文・類語

あしもと【足元】 から 鳥(とり)が立(た)

① 突然、身近に意外なことの起こるさまにいう。略して「足下から鳥」とも。
※森藤左衛門本狂言・素袍落(室町末‐近世初)「扨も扨も急なお使を仰せつけられた。足許から鳥の立つ様なと申すがこの事でござる」
② 急に思いついたように、あわてて物事を始める。
浮世草子世間胸算用(1692)四「不断は手をあそばして、足もとから鳥のたつやうに、ばたくさとはたらきてから」

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ことわざを知る辞典 「足元から鳥が立つ」の解説

足元から鳥が立つ

身近なところから、突然思いがけない出来事が起こるさま。また、急に思い立って物事を始めたり、あわてて物事を始めたりするさま。

[使用例] 銑之助は足元から鳥の立つように急に思い立って、自ら進んで妻をもらった[田山花袋*生|1908]

[解説] や山鳥は草むらなどに潜んでいて、人が気づかずに側まで近づいたところで突然飛び出します。突然に騒然とした状態が生じることから、身近に事が起こる、あるいは事を起こすことのたとえとなります。

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