精選版 日本国語大辞典 「足津緒」の意味・読み・例文・類語
あし‐つ‐お ‥を【足津緒】
〘名〙
① 和琴の各弦の端を組み糸で結びかがったもの。古くは、春夏は藤、秋冬は櫨(はじ)と季節によって色を変えたが、後には白、黄、浅黄(あさぎ)、薄萌黄(うすもえぎ)の四色の糸をより合わせて用いるようになった。
※新撰六帖(1244頃)五「夏くれば東の琴のあしつをによりかけてける藤浪の花〈藤原家良〉」
② いろいろな色に染めた麻でより合わせた縄で、牛や馬などを引いたり、装束をかけたりするのに用いたもの。やり縄。さし縄。
※今鏡(1170)二「やり縄などいふものも、あしづをなんどにやより合せたる、いろいろ交はれるに」
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