踏板（読み）フミイタ

デジタル大辞泉

ふみ‐いた【踏（み）板】

１ 道路・溝・ぬかるみなどにかけ渡したり置いたりして、踏んで行くようにした板。
２ 機械に付属して、足で踏んで操作する板。足踏み式ミシンの板や、リードオルガンの、足で踏んで空気を送り込む板など。
３ 牛車ぎっしゃの前後の入り口に横に敷いてある板。前板。敷き板。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ふみ‐いた【踏板】

〘名〙

① 出入口や通路、溝、よごれた所などに掛け渡したり、敷いたりしてある板。また、階段の段板や厩の床に渡す積木。敷板。

※尺素往来（1439‐64）「可_レ被_レ黷_二御厩之櫪(ふみいた)_一候」

② 車の前後の入口に、横に掛け渡してある板。古くは特に、牛車(ぎっしゃ)のものにいう。敷板。前板。

※大鏡（１２Ｃ前）四「祭のかへさに紫野はしらせ給君達のやうに、ふみいたにいとながやかにふみしだかせ給て」

③ 機械に付属して、足で踏んで操作する板。足踏み式ミシンの板や、リード‐オルガンの風箱に空気を送り込むため、左右の足で踏む板。

※青春（1905‐06）〈小栗風葉〉春「オルガンの鳴りもせぬ鍵盤を押したり、踏板を踏んだり為て」

出典　精選版 日本国語大辞典