車庫(読み)しゃこ

精選版 日本国語大辞典 「車庫」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐こ【車庫】

〘名〙 機関車電車自動車などの車両を入れておく建物場所
※私設鉄道法(明治三三年)(1900)四一条「左に掲ぐるものを以て鉄道用地とす〈略〉停車場、信号所及車庫、貨物庫等の建設に要する土地

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デジタル大辞泉 「車庫」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐こ【車庫】

汽車・電車・自動車などの車両を収容するための建物、または場所。「車庫入れ」「車庫証明」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「車庫」の意味・わかりやすい解説

車庫
しゃこ

汽車、電車、自動車などの車両を格納するための建物。汽車や電車の場合、機関車は機関車庫に収容されるが、機関区の引込線野ざらしにするものも多い。車両を収容する場所は基地とよばれる。東京付近の電車基地は数が多く、通勤用の電車400両を収容できる大崎の電車基地などがある。

 自動車の場合は駐車場ともいう。自動車の車庫は住宅用と業務用があり、住宅用はカーポートともいう。また少数の自動車を収容する車庫は一般にガレージとよばれる。アメリカではこれをガラージと発音し、自動車の駐車と修理・整備の機能を兼ね備えた営業施設を意味する。

 住宅の敷地が道路から高い場合や傾斜地の場合は、地下室または半地下室の車庫を、あるいは、敷地が狭い場合は、住居部分を高床式にして2階以上に押し上げ、1階のピロティとしての空間を車庫として利用する。住宅用の車庫を設ける際には、規制があるので注意が必要である。たとえば、床は耐水材料でつくり、汚水排除の設備が必要であり、内壁天井不燃材、準不燃材、難燃材でつくる。また、軒裏や、外壁延焼のおそれのあるところは、防火材で覆う必要があり、開口部は、乙種防火戸か甲種防火戸にしなければならない。位置は、道路から入りやすく、家の出入口に近いところが望ましいが、場所によっては、法規で車庫をつくってはならないと定めていることがある。

 一方、業務用には、平屋建て車庫、地下車庫、二層式車庫、高層式車庫などがある。平屋建て車庫は、修理場、ガスタンク、蓄電池室などが付属している。地下車庫は、収容台数がそれほど多くなく、地上に余地のない場合、広場やビルの地下につくられる。多層式は、都市の中心部に設けられ、斜路によるものとリフトによるものとがある。

[中村 仁]

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普及版 字通 「車庫」の読み・字形・画数・意味

【車庫】しやこ

車入れ。

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