車長持(読み)くるまながもち

精選版 日本国語大辞典 「車長持」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ながもち【車長持】

〘名〙 移動しやすいように、車輪下部にとりつけた長持。明暦三年(一六五七)の江戸大火で、車長持が道をふさぎ混雑したため、それ以後禁止された。
仮名草子・むさしあぶみ(1661)上「かかる火急の中にも盗人は有けり。引すてたる車長持(クルマナカモチ)を取て方々へにげゆく」

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デジタル大辞泉 「車長持」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ながもち【車長持】

移動しやすいように底に車をつけた長持

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世界大百科事典(旧版)内の車長持の言及

【長持】より

…漆塗の塗長持と素木の木地(きじ)長持とがある。また普通の長持よりも大型で,車をつけた車長持もある。長持は古代の中持(なかもち)が変化したものと考えられる。…

※「車長持」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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