転形劇場(読み)てんけいげきじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「転形劇場」の意味・わかりやすい解説

転形劇場
てんけいげきじょう

劇団名。 1968年演出家・劇作家太田省吾を中心に結成。 70年,東京赤坂の転形劇場工房拠点に本格的活動を開始。能への高い関心から,独自の身体言語を探求し,77年矢来能楽堂で初演された『小町風伝』をはじめ『水の駅』 (1981) ,『地の駅』 (85) と続く「沈黙劇」を生み出した。 75年のポーランド公演以来,欧米諸国,オーストラリア,韓国などでも公演し,ことに『水の駅』は世界的な反響を呼んだ。終始前衛の姿勢を貫いて,88年 12月に解散。代表作はほかに『千年の夏』 (85) など。

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デジタル大辞泉プラス 「転形劇場」の解説

転形劇場

日本の劇団。演出家の程島(ほどしま)武夫、劇作家・演出家の太田省吾、俳優の品川徹らが1968年に結成。その後、程島が退き、1970年からは太田省吾が主宰。赤坂の工房を中心に活動し、1977年初演の「小町風伝」(第22回「新劇」岸田戯曲賞受賞)により知名度をあげる。1981年初演の「水の駅」に代表される太田の沈黙劇は、海外でも高く評価された。1988年解散。参加者に、瀬川哲也、大杉漣、佐藤和代、鈴木理江子ら。

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