軽佻浮薄(読み)けいちょうふはく

精選版 日本国語大辞典 「軽佻浮薄」の意味・読み・例文・類語

けいちょう‐ふはく ケイテウ‥【軽佻浮薄】

〘名〙 (形動) かるはずみで言動がしっかりしていないさま。軽薄。軽浮
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「蓋しただ外面を飾り、言色を好(よく)するを務(つとめ)とするは、軽佻浮薄(けいテウふはく)にして賤しむべし」

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デジタル大辞泉 「軽佻浮薄」の意味・読み・例文・類語

けいちょう‐ふはく〔ケイテウ‐〕【軽×佻浮薄】

[名・形動]気分が浮ついていて、行動が軽々しいこと。また、そのさま。「軽佻浮薄連中
[類語]うろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎそわそわもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたもぞもぞちょこまかふわふわおどおどせかせかびくびくきょときょとこせこせぐらぐらせわしい倉皇せっかちあくせく気ぜわしい浮薄闇雲やみくも性急右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

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四字熟語を知る辞典 「軽佻浮薄」の解説

軽佻浮薄

かるはずみで言動がしっかりしていない様子

[活用] ―な・―に・―だ。

[使用例] 軽佻浮薄とは功利の外に美なるものを愛するを言う[芥川龍之介*大導寺信輔の半生|1925]

[使用例] それはたぶん僕が性格のねじくれた、軽佻浮薄で、おまけに小心者人間だからで[佐藤正午*鳩の撃退法|2014]

[解説] 「軽佻」は言動がうわついて軽々しいこと。「浮薄」はあさはかなこと。同じような意味合いの語を重ねて強調した言い方。

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