世界大百科事典(旧版)内の軽声の言及
【中国語】より
… 声調のカーブを追加説明すれば1は55,2は35であって,共通語ではこの1,2,3,4の四つが〈四声〉とも呼ばれて声調の基本部分を形づくる。さきに声調について〈原則として〉といったのは,共通語などではそのほか〈軽声(けいせい)〉と呼ばれて,複音節の熟語などでアクセントの置かれない音節の場合,もしくはそれが〈完了〉〈継続〉等助動詞的な,また〈所属〉等助詞的な機能を示す文法成分,その他いわゆる伝統文法学にいう〈虚詞〉あるいは〈助字〉であるような場合,その直前の声調形に影響された高低の別こそあるものの,本来の1,2,3,4の四声のカーブを描くことなく,ただ軽く前の音節に添えられるという感じのものとなるにすぎない場合がある。したがって共通語その他については,さきに示した音節構造のうち最後のTにも括弧をつけて(C)(M)V(C/V)/(T)と表記していいことになる。…
※「軽声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」