精選版 日本国語大辞典 「輪タク」の意味・読み・例文・類語
りん‐タク【輪タク】
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自転車に客席を取り付けた営業用の三輪車。競輪(けいりん)、銀輪(ぎんりん)など自転車を輪(りん)と表現することがあり、それと「タクシー」の前半とを結び付けた合成語。客席は自転車の後部につけたもの、前部につけたもの、サイドカーのように横に取り付けたものなどがあり、人力車(じんりきしや)の影響か幌(ほろ)付きのものも多かった。日本では第二次世界大戦後、ガソリン不足のためタクシーの営業が困難な時期、大都市を中心に爆発的に流行した。復員兵士など失業者が多く、またわずかな費用で改造できたからでもあろう。しかし数年で姿を消した。東南アジアの諸地方ではいまも盛んに使われており、インドではサイクル・リクシャーといわれる。
[井之口章次]
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