輪郭・輪廓(読み)りんかく

精選版 日本国語大辞典 「輪郭・輪廓」の意味・読み・例文・類語

りん‐かく ‥クヮク【輪郭・輪廓】

〘名〙
① 周囲のふちどり。物の外側を形づくる線。
※垂加文集(1714‐24)五・書本朝改元考後「今行寛永通宝、体質堅厚、輪郭周正」 〔魏志‐董卓伝〕
② 一定の方向から見た時の物の形。外形。アウトライン。
※忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉「其逞しげな体躯の黒い輪廓(リンクヮク)が今も僕の目の底に残ってゐる」
③ 顔の目鼻だち。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五「一刷毛に輪廓(リンクヮク)を描いて、眉と睫(まつげ)の間に自然の影が出来る」
物事のおおよそのところ。概略。アウトライン。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉九「鷲見に事の輪郭を伝へた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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