辺・端(読み)へた

精選版 日本国語大辞典 「辺・端」の意味・読み・例文・類語

へた【辺・端】

[1] 〘名〙 ほとり。へり。はた。特に、海辺、水ぎわをさすことが多い。
万葉(8C後)一二・三〇二七「淡海の海辺多(へタ)は人知る沖つ波君をおきては知る人も無し」
※東路記(1685)美濃関が原より越前敦賀へ行道「湖の東のへたに村あり」
[2] 〘語素〙 (促音拗音を間にはさんで、「ぺた」「べた」となる) 名詞代名詞に付いて、その側面、その方面の意を表わす。「尻(しり)っぺた」「ほっぺた」「こっちべた」「あっちべた」など。

へち【辺・端】

〘名〙 はずれ。ほとり。ふち。みぎわ。
※木工権頭為忠百首(1136頃)桜「浪かくるへちに散りしく花の上を心して踏め春の山伏源仲正〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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