辻直四郎(読み)つじなおしろう

精選版 日本国語大辞典 「辻直四郎」の意味・読み・例文・類語

つじ‐なおしろう【辻直四郎】

言語学者。東京の生まれ。東京帝国大学教授、慶応義塾大学、東洋文庫理事長などを歴任。サンスクリット研究に業績をあげた。文化功労者著書に「ヴェーダ学論集」「サンスクリット文法」など。明治三二~昭和五四年(一八九九‐一九七九

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デジタル大辞泉 「辻直四郎」の意味・読み・例文・類語

つじ‐なおしろう〔‐なほシラウ〕【辻直四郎】

[1899~1979]サンスクリット学者。東京の生まれ。旧姓福島。古代インド文献考証翻訳など、日本におけるサンスクリット研究に貢献した。著「ブラーフマナとシュラウタ‐スートラとの関係」「ヴェーダ学論集」など。

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改訂新版 世界大百科事典 「辻直四郎」の意味・わかりやすい解説

辻直四郎 (つじなおしろう)
生没年:1899-1979(明治32-昭和54)

インド学者。東京生れ。1923年東京大学文学部言語学科を卒業。東京大学教授,東洋文庫理事長などを歴任した。ベーダ学,とくに祭式とその釈義に関する文献を中心に研究を重ね,《ブラーフマナとシュラウタ・スートラとの関係》(1952)など多くの論文著し,その成果は《ベーダ学論集》(1977)に収められている。また古典サンスクリット文学にも親しみ,《サンスクリット文学史》(1973),《サンスクリット文法》(1974)の好著を残した。ほかにベーダ文献全般にわたる概説書《インド文明の曙》(1967),また翻訳に《リグ・ベーダ讃歌》(1970),《シャクンタラー姫》(1977)などがある。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻直四郎」の解説

辻直四郎 つじ-なおしろう

1899-1979 大正-昭和時代の言語学者。
明治32年11月18日生まれ。サンスクリット語とその文学をまなび,大正13年ドイツ,イギリスに留学してベーダ学を研究。昭和17年東京帝大教授となり,のち慶大教授,東洋文庫長などをつとめた。28年学士院会員。53年文化功労者。昭和54年9月24日死去。79歳。東京出身。東京帝大卒。旧姓は福島。著作に「サンスクリット文学史」「サンスクリット文法」「ヴェーダ学論集」など。

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