込米(読み)こみまい

精選版 日本国語大辞典 「込米」の意味・読み・例文・類語

こみ‐まい【込米】

〘名〙 江戸時代年貢米納入に際し、運送途中での減り米を考慮して、一俵につき一升程度余分に入れておく米。刺し米。こめまい。あわせまい。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「込米」の意味・読み・例文・類語

こみ‐まい【込米】

合米ごうまい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「込米」の意味・わかりやすい解説

込米 (こみまい)

江戸時代に,年貢米を俵詰めするとき,何斗詰めであっても1升分余分に入れることをいう。領主が納入された年貢俵を調べるさい,かりに4斗詰めであれば,3斗9升までは通常に量るが,最後の1升は升に山盛りでなければ,その分を総俵数に掛けて追納を命じたので,農民はあらかじめ1俵に1升ずつ余分に入れることとしたもの。この分は升目勘定のほかであるから,農民側の余分の負担となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android