迂曲・紆曲(読み)うきょく

精選版 日本国語大辞典 「迂曲・紆曲」の意味・読み・例文・類語

う‐きょく【迂曲・紆曲】

〘名〙
① (━する) うねりまがること。遠回りすること。
※授業編(1783)一「字形運筆ともに紆曲(ウキョク)したる伊呂波を以て教のはじめとするは」
※黄色い鼠(1977)〈井上ひさし〉一「さまざまな迂曲(ウキョク)はあったけれども、許可はもらえたのだから」
② (形動) 性質がひねくれて素直でないこと。また、そのさま。
正法眼蔵(1231‐53)弁道話「人また迂曲なり。たとひ正直の法をしめすとも甘露かへりて毒となりぬべし」
③ (形動) 直接でなく、遠回しであること。また、そのさま。
※古活字本荘子抄(1620頃)五「をしなめて愛すべきと云は迂曲にして行がたきこと也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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