近藤譲(読み)こんどうじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「近藤譲」の意味・わかりやすい解説

近藤譲
こんどうじょう

[生]1947.10.28. 東京
作曲家。高校時代より長谷川良夫師事。 1972年東京芸術大学作曲科卒業。在学中の 70年,大阪万国博覧会の現代音楽祭で,図形楽譜による室内楽作品『ブリーズ』を発表し注目を集めた。 73年より『線の音楽』シリーズを発表し,77年ロックフェラー財団の招き渡米翌年パリの秋」芸術祭で特集されるなど欧米でも高い評価を得た。 80年「アンサンブル・ムジカ・プラクティカ」を結成し,現代音楽の紹介など積極的に活動を行う。代表作は『オリエント・オリエンテーション』 (1973) ,『時の形』 (80) など。また早くから評論も行い,著書に『線の音楽』 (79) ,『耳の思考』 (85) などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android