近衛流(読み)コノエリュウ

デジタル大辞泉 「近衛流」の意味・読み・例文・類語

このえ‐りゅう〔コノヱリウ〕【衛流】

慶長(1596~1615)のころ近衛信尹このえのぶただに始まる和様書道の一流派。書風は力強く豪快三藐院さんみゃくいん流。

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精選版 日本国語大辞典 「近衛流」の意味・読み・例文・類語

このえ‐りゅう コノヱリウ【近衛流】

〘名〙 和様書道の一流派。寛永三筆一人である近衛信尹(のぶただ)が慶長年間(一五九六‐一六一五)に創始したもの。定家風で個性が強く、豪放な書風を特徴とする。三藐院流(さんみゃくいんりゅう)近衛様。近衛。

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世界大百科事典(旧版)内の近衛流の言及

【書】より

…伏見宮尊朝法親王は青蓮院流でもとくに尊朝流と呼ぶ名筆で知られる。公卿では青蓮院流から近衛流を創始した近衛前久(さきひさ)があり,とくにその子近衛信尹(のぶただ)は強い筆線で大字の仮名に異色の書風を現出し,三藐院(さんみやくいん)流と称され,江戸初期の本阿弥光悦,松花堂昭乗とともに〈寛永の三筆〉と呼ばれる。その大字屛風は当時盛行した障壁画に伍して和様の書を迫力ある作品にしあげている。…

※「近衛流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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