近親(読み)きんしん

精選版 日本国語大辞典 「近親」の意味・読み・例文・類語

きん‐しん【近親】

〘名〙
血縁の近い親族。血統の近い親類。近族。近戚
令義解(718)僧尼「凡僧聴近親〈謂。三等以上。余称近親皆准此也〉郷里取信心童子供侍
道草(1915)〈夏目漱石〉七五「彼を囲繞する妻子近親(キンシン)に対する彼の様子は」 〔管子形勢
主君のそば近く仕える親しい臣下。近臣
③ (形動) きわめて親しいこと。また、そのさま。親密
※新聞雑誌‐二一号・明治四年(1871)一一月「『隩太利』は即今『独逸』と近親の形にて」

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デジタル大辞泉 「近親」の意味・読み・例文・類語

きん‐しん【近親】

[名・形動]
血縁の近い親族。
主君のそば近くに仕える親しい臣下。近臣。
きわめて親しいこと。また、そのさま。
主人公作者にもっとも―な存在だという事実に」〈中村光夫風俗小説論
[類語]肉親身内係累家族一家家内家人うちの人親子親兄弟妻子骨肉血肉けつにく身寄り家累家眷かけん一家眷属いっかけんぞく妻子眷属さいしけんぞく一族ファミリー家庭

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普及版 字通 「近親」の読み・字形・画数・意味

【近親】きんしん

近い親族。みより。〔管子、形勢〕天極みは、自ら親しむ。人事るや、親怨みを(な)す。

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