追逐(読み)ついちく

精選版 日本国語大辞典 「追逐」の意味・読み・例文・類語

つい‐ちく【追逐】

〘名〙
① あとを追いかけること。逃げるのを追っていくこと。追い求めること。〔文明本節用集(室町中)〕
※玉石志林(1861‐64)四「凱捷に乗じて追逐の甚しき」 〔後漢書‐方術伝下・薊子訓〕
② 追いつ追われつすること。互いに競争すること。角逐
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉六「一事を始めて、追逐継続するに由て成就すといへり」 〔楚辞離騒
③ 後になり先になりして行くこと。連れだって行くこと。転じて、親しく交際すること。徴逐
※柳湾漁唱‐一集(1821)寒夜文宴「追逐復堪建業、唱酬誰是継松陵」 〔劉禹錫‐同楽天和微之深春詩〕
④ 追いはらうこと。追放
万国公法(1868)〈西周訳〉四「其行人事若発覚せば、愧辱を被り追逐を受る耳に非ず」

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デジタル大辞泉 「追逐」の意味・読み・例文・類語

つい‐ちく【追逐】

[名](スル)
あとを追いかけること。
追いはらうこと。追放。
「三十奸党を死刑に処せずして之を―せるの美徳に倣い」〈竜渓経国美談
互いに競い合うこと。追いつ追われつすること。角逐。
「一事を始めて―継続するに由って成就す、といえり」〈中村訳・西国立志編

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普及版 字通 「追逐」の読み・字形・画数・意味

【追逐】ついちく

追いはらう。きそう。また、詩酒などで楽しむ。宋・朱熹〔社日、諸人西岡に集(つど)ふ〕詩 今、幸ひに休閑なり して聊(いささ)か(きき)せん

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