追随（読み）ついずい

精選版 日本国語大辞典

つい‐ずい【追随】

〘名〙

① あとから追いしたがうこと。あとからついてゆくこと。追従(ついじゅう)。

※詩序集（1133頃）月下多軒騎詩序〈平光俊〉「飛兔嘶兮且千、各争追_二随於顧兔之影_一」

※西国立志編（1870‐71）〈中村正直訳〉一〇「借債、欺偽、互に相陸続(つづき)追随して」 〔曹植‐公讌詩〕

② 過去の出来事や死んだ人などを慕うこと。追慕。

※江吏部集（1010‐11頃）中・法音寺言志「身未_レ出_レ家志_二道場_一、追_二随仏事_一積_二年光_一」

③ 他の行為、業績の跡を追っていくこと。まねをすること。

※歩兵操典（1928）綱領「旺盛なる企図心と追随を許さざる創意と神速なる機動とを以て」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

つい‐ずい【追随】

［名］(スル)
１ あとにつき従うこと。あとからついて行くこと。「大国に追随した政策」
２ 人の業績などをまねて、それに追いつこうとすること。「卓越した技量で、他の追随を許さない」
[類語]（1）追従・随行・随伴・随従・お供・従う・付く・くっつく／（2）付和雷同・矮人わいじんの観場かんじょう・同意・賛同・支持・賛成・雷同・便乗・聴従・適従・追従・驥尾きびに付す・下手に出る・後塵を拝する・人の褌ふんどしで相撲を取る・尻馬に乗る

出典　小学館

普及版 字通

【追随】ついずい

後に従う。魏・曹植〔公讌詩〕子（曹丕）、客を愛す　宴をふるまで疲るることを知らず　夜、西園にび　蓋(がい)（車）を飛ばして相ひ隨す

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出典　平凡社「普及版 字通」