逃口(読み)ニゲグチ

デジタル大辞泉 「逃口」の意味・読み・例文・類語

にげ‐ぐち【逃(げ)口】

《「にげくち」とも》
外へ逃げるための出口
言いのがれ。逃げ口上。
「いいえ、そんな―は聞ません」〈逍遥当世書生気質

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「逃口」の意味・読み・例文・類語

にげ‐ぐち【逃口】

〘名〙 (「にげくち」とも)
① 外へ逃げる出口。また、退却して行く道。
※戊辰物語(1928)〈東京日日新聞社会部〉維新前後「三河島方面の逃(ニ)げ口(グチ)が開いてゐるので」
※ひと廻り(1975)〈後藤明生〉「入るときにあらかじめ逃げ口を作って置き」
② 逃げ始め。軍勢などの退却し始め。〔日葡辞書(1603‐04)〕
談義本・当世花街談義(1754)一「必竟非を飾る迯口(ニケクチ)なるべし」

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