逆衽（読み）サカオクミ

デジタル大辞泉

さか‐おくみ【逆^×衽】

幼児の和服で、衽おくみを前身頃から斜めに裁ち、裁ったときとは逆向きに身頃に縫いつける仕立て方。また、その衽。さかおくび。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さか‐おくみ【逆衽】

〘名〙 幼児の和服で、衽幅を広くするために、衽を前身頃からとり、逆にする裁ち方。また、着物の仕立て直しをする際に、衽の上と下とを逆にしてつくる方法。さかおくびだち。さかさおくみ。さかおくび。

※人情本・恩愛二葉草（1834）初「背丈は段々延び、二つの着物を一つにしても、逆衽(サカオクミ)では間に合はず」

さか‐おくび【逆衽】

〘名〙 ＝さかおくみ（逆衽）

※浄瑠璃・薩摩歌（1711頃）中「思ふた事いふた事今はあだなるさかおくび、三寸おとしにたち切って、此世のちぎりあさいとなれど」

出典　精選版 日本国語大辞典