透かす(読み)スカス

デジタル大辞泉 「透かす」の意味・読み・例文・類語

すか・す【透かす】

[動サ五(四)]
物と物との間隔を少しあける。すきまをつくる。「板を―・して作った縁台
こんでいるものを間引いてまばらにする。間隔を粗くする。「剪定せんていして枝を―・す」
あけておく。時間をあける。「手を―・す」
タイミングをはずして、肩すかしをくわせる。「でばなを―・される」
間から通るようにする。物を通して見えるようにする。「ガラスを―・して見る」
透けて見えるようにする。「模様を―・した紙」
音を立てないでをする。「こっそり―・す」
減らす。
「京中のせいをばさのみ―・すまじかりしものを」〈太平記・九〉
場をはずす。
「足もとの明かい時、はやう―・さう」〈虎明狂・痩松
10 油断する。
万事一つも―・さぬ人の言へり」〈浮・織留・五〉
[可能]すかせる
[類語]透ける透き通る透明半透明透け透け

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

盆栽用語集 「透かす」の解説

透かす

葉・芽・枝・根などの量を減らすこと。力の調節をはかる、通風・日照条件を良くするという目的があるほか、美観上のバランスを整える効果もある。

出典 (株)近代出版盆栽用語集について 情報

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