デジタル大辞泉
「通俗漢楚軍談」の意味・読み・例文・類語
つうぞくかんそぐんだん【通俗漢楚軍談】
江戸中期の読本。明代の「西漢通俗演義」の翻訳。15巻。7巻まで夢梅軒章峰、8巻から称好軒徽庵訳。元禄8年(1695)刊。漢の劉邦と楚の項羽とを主人公に、その時代の史実を簡明な読み下し文で述べたもの。中国種の軍談物の先駆。
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つうぞくかんそぐんだん【通俗漢楚軍談】
一五巻。七巻まで夢梅軒章峰、八巻以降称好軒徽庵訳。元祿八年(
一六九五)刊。漢の劉邦
(りゅうほう)、楚の項羽
(こうう)を中心に、秦末の
動乱から漢の
興隆までの著名な史実に
虚構をも加えた、簡明な読み下し文の実録講談的な読みもの。
原作は明の甄偉の「西漢通俗演義」で、白話をもまじえた
文体を相当に正確に訳す。中国軍談物の先駆として、のちの
読本・戯作類へ多くの影響を与えた。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報