通塞(読み)ツウソク

デジタル大辞泉 「通塞」の意味・読み・例文・類語

つう‐そく【通塞】

通じることとふさがること。
前途が開けることと閉ざされること。幸と不幸。
まつりこと可否にしたがひて御運の―あるべし」〈神皇正統記・後嵯峨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「通塞」の意味・読み・例文・類語

つう‐そく【通塞】

〘名〙
① 通ることとふさがること。通と不通
朝野群載(1116)一・視雲知隠賦〈大江以言〉「道有夷隆。運有通塞
正法眼蔵(1231‐53)四禅比丘「なんだちが所見すべて仏法の通塞を論ずるにたへず」
② 運のひらくことと不運なこと。幸と不幸。窮通。窮達
本朝文粋(1060頃)一・裘賦〈兼明親王〉「亦夫世有治乱、時有否泰命有通塞、迹有顕晦
太平記(14C後)二七「然れば師直・師泰が安否、将軍兄弟の通塞(ツウソク)も辨(わきま)へ難し」 〔易経‐節卦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「通塞」の読み・字形・画数・意味

【通塞】つうそく

窮通。時運の是否。〔易、節、初九、象伝〕を出でずとは、塞を知ればなり。

字通「通」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android