速筆(読み)そくひつ

精選版 日本国語大辞典 「速筆」の意味・読み・例文・類語

そく‐ひつ【速筆】

〘名〙
① 書の用筆法一つ。遅筆に対して行筆のはやいことをいう。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉筆蹟の大切なること「筆法の練習を為さねば省筆の法が解らぬから、速筆(ソクヒツ)の様でも其実遅筆で、教場速記が思ふ様に出来ない」
文章などの書き方がはやいこと。
シェークスピア本体(1933)〈菊池寛〉「彼の速筆は我国の近松の如く有名で、その劇場に呈出した脚本には、書直しが一個所もなかったと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「速筆」の意味・読み・例文・類語

そく‐ひつ【速筆】

文字や文章などを書くのが速いこと。⇔遅筆

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android