進行性球麻痺(読み)しんこうせいきゅうまひ(英語表記)Progressive bulbar palsy

六訂版 家庭医学大全科 「進行性球麻痺」の解説

進行性球麻痺
しんこうせいきゅうまひ
Progressive bulbar palsy
(脳・神経・筋の病気)

 話しづらさ、物の飲み込みづらさが徐々に進行し、舌がやせて萎縮(いしゅく)してきます。手、足のやせ、筋力低下があとから現れてきます。

 筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)ひとつタイプと考えられているので、詳細はそちらを参照してください。呼吸困難や誤嚥(ごえん)による肺炎を起こす可能性が高いので注意が必要です。

鈴木 瑞枝, 黒岩 義之

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「進行性球麻痺」の意味・わかりやすい解説

進行性球麻痺
しんこうせいきゅうまひ
progressive bulbar palsy

進行性に延髄 (球) 麻痺の起る疾患で,原因は不明。舌唇喉頭麻痺とも呼ばれる。舌,唇,口蓋咽頭喉頭咬筋などに進行性麻痺と萎縮によって言語,嚥下,咀しゃくなどに障害が起る。 35歳以上の男性に多いが,家族的に発生する場合は幼年期に発病する。全経過は2~5年,予後は不良で,根本的な治療法はなく,対症療法を行う。

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