逸者(読み)いっしゃ

精選版 日本国語大辞典 「逸者」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゃ【逸者】

〘名〙 心やすらかに暮らす者。悠々(ゆうゆう)自適人生を送る人。また、安逸に暮らす者。
古今(905‐914)真名序「是以逸者其声楽、怨者其吟悲」

はやり‐もの【逸者】

〘名〙 勢いこんでいる武士。はやり武者。心のはやっている者。
※朝鮮板伊路波(1492)「いくさこのみのはやりもの」

はや‐もの【逸者】

〘名〙 気負った者。血気さかんな者。
曾我物語(南北朝頃)九「武蔵相模のはや物どもは、いかに」

それ‐もの【逸者】

〘名〙 ふつうの人とはちがっている人。世をすねた者。変わり者。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android