逸興(読み)いっきょう

精選版 日本国語大辞典 「逸興」の意味・読み・例文・類語

いっ‐きょう【逸興】

〘名〙 (形動) 格別に興味深いこと。また、一風変わった面白味のあること。また、そのさま。一興(いっきょう)
本朝麗藻(1010か)下・過秋山〈具平親王〉「清晨連轡伴樵歌、漸上青山逸興多」
太閤記(1625)七「誠に四五百人之すき者共、逸興もがなと思ひをこがし」 〔王勃‐滕王閣序〕

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デジタル大辞泉 「逸興」の意味・読み・例文・類語

いっ‐きょう【逸興】

[名・形動ナリ]
特別に興味深いこと。また、そのさま。
「この道は、もし四道の間に―のすぐれたるか」〈海道記・序〉
ちょっと変わったおもしろみ。また、そのさま。
「不思議に思ひて見れば―なるものにてありけり」〈伽・一寸法師

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普及版 字通 「逸興」の読み・字形・画数・意味

【逸興】いつきよう

すぐれた興趣。唐・王勃〔王閣の序〕遙吟俯暢、(すみ)やかに飛ぶ。爽籟發して風生じ、纖歌凝(こほ)つて白雲遏(とど)まる。

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