遅れ無効電力(読み)おくれむこうでんりょく

世界大百科事典(旧版)内の遅れ無効電力の言及

【コンデンサー】より

… 家庭,工場などで消費される電力は,都市より数十~数百km離れた発電所で作られて,長い送電線や多数の変圧器を通して送られてくる。このとき,流れている電流のまわりの空間には磁界が発生し,そのために必要なエネルギー(遅れ無効電力という)により,送電する間のエネルギー損失が増加したり,電力系統各所の電圧のバランスが崩れたりする。電力用コンデンサーは,この遅れ無効電力とは逆の進み無効電力を発生する作用をもっているので,電力系統の必要な場所(一般に変電所)に多数分散配置され,電力系統全体の効率的な運転に重要な役割を果たしている。…

※「遅れ無効電力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android