遅滞(読み)ちたい

精選版 日本国語大辞典 「遅滞」の意味・読み・例文・類語

ち‐たい【遅滞】

〘名〙
期日におくれること。物事がおくれてはかどらなかったり、とどこおったりすること。延滞
実隆公記‐延徳二年(1490)六月二四日「小時出御于小御所、被御連歌〈略〉酉下刻終功、又被之。執筆〈時顕卿、基綱卿〉。諸人窮屈之間一座遅滞」
報徳記(1856)七「若し遅滞(チタイ)して発機を失はば」 〔唐語林‐栖逸〕
債務者が、債務履行期になってもこれを履行しないこと。また、債務者が履行の提供をしたのに債権者が受領しないこと。〔仏和法律字彙(1886)〕

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デジタル大辞泉 「遅滞」の意味・読み・例文・類語

ち‐たい【遅滞】

[名](スル)
物事の進行がとどこおること。予定どおりに進まないで、期日などにおくれること。「業務遅滞する」「遅滞なく前進する」
債務者債務の履行期になっても履行せず(履行遅滞)、また、債権者弁済を受領しなければならないのに受領しないこと(受領遅滞)。
[類語]延び延び延期日延べ猶予遅延延びる延引延滞遷延順延先送り先延ばし引き延ばす引き延ばし繰り延べる繰り延べ繰り下げる持ち越す時を稼ぐ遅れる延着遅刻遅参とどこおるぐずつく淀むもたつく支える手間取る渋滞停滞凝滞結滞沈滞停頓

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普及版 字通 「遅滞」の読み・字形・画数・意味

【遅滞】ちたい

はかどらない。〔雑纂、上、遅滞〕新の客に見(まみ)ゆる、窮貧人)の(わり勘)、家の嫁娶致仕官、孕(ようふ)の行する。

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