遅緩(読み)チカン

デジタル大辞泉 「遅緩」の意味・読み・例文・類語

ち‐かん〔‐クワン〕【遅緩】

[名・形動]ゆっくりしていること。おそいこと。また、そのさま。「遅緩薬効
「特に小心謹慎にして、事を作す―なるのみ」〈中村訳・西国立志編
[類語]遅いのろいのろくさいまだるいまだるっこいとろい緩慢緩徐スロースローモー遅遅ちちのろのろそろそろゆっくりぐずぐずもたもたのっそりだらだらのろま鈍重ちんたらまぬるいまのろい鈍いぼやぼやのさのさのそのそとぼとぼのこのこのそりのっしのっしのしのしどんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠もさくさもさっともさもさ便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遅緩」の意味・読み・例文・類語

ち‐かん ‥クヮン【遅緩】

〘名〙 (形動) 物事進行がきわめてゆっくりであること。行動がにぶく遅いこと。また、そのさま。
正倉院文書‐天平一九年(747)一一月一〇日・令知山足所条制「右六条事、覚爾不遅緩天平十九年十一月十日志斐万呂」
日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三「所在の空気は寒冽にして蒸発力は為めに遅緩に」 〔晉書‐謝安伝〕

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普及版 字通 「遅緩」の読み・字形・画数・意味

【遅緩】ちかん(くわん)

のろい。〔後漢書、孔融伝〕(曹操に報ずる書)性、に遲、人と傷(そこ)なふ無し。

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