過剰米(読み)カジョウマイ

デジタル大辞泉 「過剰米」の意味・読み・例文・類語

かじょう‐まい〔クワジヨウ‐〕【過剰米】

生産しすぎて余ってしまった米。米価下落を防ぐため、市場に流通する分とは別に管理される。余剰米

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過剰米」の意味・わかりやすい解説

過剰米
かじょうまい

生産量が消費量を上回って過剰になった政府の貯蔵米をいう。梅雨を1回越した古米,2回越した古古米,3回越した古古古米がある。 1970年度末に 735万tの過剰米が生じたことから,食糧庁に過剰米処理検討会を設置。減反転作奨励金を出す生産調整政策を開始するとともに,71年度から年間 200万t,4年間で処理することを決め,家畜飼料用や加工原料に振向けるなどの処置を実施してきた。 69年から 89年までの過剰米処理や生産調整への財政支出額の合計は,約7兆 5000億円にもなった。しかし過剰米は,減反政策強化などにより近年ではむしろ減少傾向にある。

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