道正庵隆英(読み)どうしょうあん・りゅうえい

朝日日本歴史人物事典 「道正庵隆英」の解説

道正庵隆英

没年:宝治2.7.24(1248.8.14)
生年:承安1(1171)
鎌倉前期の曹洞宗の僧。俗名隆英。父は京極顕盛,母は源仲家の娘。清水谷公定の養子となり,漢学に通じ,左近少将に至ったが,源平の乱で外祖父仲家が戦死したことから出家。貞応2(1223)年明庵栄西の弟子明全に従って道元,廓然,亮照らと共に宋に渡ったという。安貞1(1227)年帰国。5年間の滞在中に各地を歴訪して医薬を学び,その技術を伝えたことから僧医としても扱われるが,医史学上の業績は明らかでない。洛西木下(京都市上京区)に隠居し,道正庵と称した。

(小曾戸洋)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「道正庵隆英」の解説

道正庵隆英 どうしょうあん-りゅうえい

道正(どうしょう)

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