達智門院(読み)たっちもんいん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「達智門院」の解説

達智門院 たっちもんいん

1286-1348 鎌倉-南北朝時代,後宇多天皇の第1皇女。
弘安(こうあん)9年9月生まれ。母は談天門院徳治(とくじ)元年伊勢斎宮となるが,3年退任。文保(ぶんぽ)3年皇后宮の尊称をうけ,元応元年院号をうけ出家した。和歌十数首が「続千載和歌集」以下の勅撰集にみえる。貞和(じょうわ)4=正平(しょうへい)3年11月2日死去。63歳。名は奨子(しょうし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「達智門院」の解説

達智門院

没年:貞和4/正平3.11.2(1348.11.23)
生年:弘安9.9(1286)
鎌倉後期から南北朝期の女院。後宇多天皇が鍾愛した第1皇女。名は〓子。母は談天門院忠子(参議五辻忠継の娘)。後醍醐天皇の同母姉。乾元1(1302)年内親王,徳治1(1306)年伊勢斎宮となるが,同3年後二条天皇の死により伊勢に赴かず退下。元応1(1319)年3月皇后宮となり,11月院号宣下。

(秋山喜代子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android