違える(読み)チガエル

デジタル大辞泉 「違える」の意味・読み・例文・類語

ちが・える〔ちがへる〕【違える】

[動ア下一][文]ちが・ふ[ハ下二]
ちがうようにする。ちがわせる。「最初予定針路を―・える」
誤る。まちがえる。「字を―・えて書く」「集合時間を―・える」「電車に乗り―・える」
そむく。反する。守らない。たがえる。「約束を―・える」「日限を―・える」
交差させる。「たすきに―・えて結ぶ」
筋や関節などが、正常な位置からはずれる、また、はずす。「首筋を―・える」「―・える」
夢ちがえをする。
「みし夢を―・へわびぬる秋の夜ぞねがたきものとおもひしりぬる」〈かげろふ・上〉
[類語]誤る間違う間違えるちが取り違える思い違える履き違える異なるたがたがえる食い違う掛け違う畑違い勝手が違うことにする

たが・える〔たがへる〕【違える】

[動ア下一][文]たが・ふ[ハ下二]
一致しないようにする。くいちがわせる。「順序を―・える」「方針を―・える」
すでに決まったことに従わないようにする。そむく。「約束を―・える」
判断行動を誤る。まちがえる。「計算を―・える」「道を―・える」
方違かたたがえをする。
「いづくにか―・へむ」〈帚木
[類語]ちが異なるたが違える食い違う掛け違う畑違い勝手が違うことにする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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