違順(読み)イジュン

デジタル大辞泉 「違順」の意味・読み・例文・類語

い‐じゅん〔ヰ‐〕【違順】

仏語逆境順境。苦を感じる境界と楽を感じる境界。愛・憎など、順と逆との関係をいう。
とこしなへに―につかはるる事は、ひとへに苦楽のためなり」〈徒然・二四二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「違順」の意味・読み・例文・類語

い‐じゅん ヰ‥【違順】

〘名〙
① 仏語。逆境と順境。苦の境界と楽の境界。
※梵舜本沙石集(1283)四「近代学者法門義理も高く談じ、広く論ずれども、違順の境にあひて、悪愛の心やみがたきにや」
② 合致していることと違反していること。
※清原宣賢式目抄(1534)二三条「爰無子之輩、不法令之違順

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android