遠藤常春(読み)えんどう つねはる

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠藤常春」の解説

遠藤常春 えんどう-つねはる

1667-1689 江戸時代前期の大名
寛文7年1月16日生まれ。遠藤常友の子。延宝4年美濃(みの)(岐阜県)八幡(はちまん)藩主遠藤家4代となる。年貢減免をめぐっておこった家中騒動百姓一揆(いっき)(延宝の郡上(ぐじょう)騒動)をおさめた。元禄(げんろく)2年3月24日死去。毒殺されたともいわれる。23歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の遠藤常春の言及

【郡上藩】より

…美濃国郡上郡八幡に藩庁を置いた譜代中小藩。同郡と隣国越前の大野郡に所領をもつ。1600年(慶長5)の関ヶ原の戦で徳川方にくみした遠藤慶隆が故領2万7000石を安堵されたのがはじまり。3代常友の代に八幡町の整備拡充が進み,また幕府から,以前の城主格から城主として遇せられるようになった。4代常春治政下の77年(延宝5)に,年貢諸役軽減などをもとめる農民一揆が起こり,それに家中の分裂・抗争がからんで藩体制は動揺し,5代常久の代になっても藩政の混乱は続いた。…

※「遠藤常春」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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