遠長(読み)とおながし

精選版 日本国語大辞典 「遠長」の意味・読み・例文・類語

とお‐なが・し とほ‥【遠長】

〘形ク〙
遠くはるかである。
万葉(8C後)一四・三三五六「富士の嶺のいや等保奈我伎(トホナガキ)山路をも妹がりとへばけによばず来ぬ」
② 永遠である。永久である。
※万葉(8C後)二・一九六「天地の いや遠長久(とほながク) しのひ行かむ」

とお‐なが とほ‥【遠長】

〘形動〙 遠く長いさま。いつまでもつづくさま。永遠であるさま。
※万葉(8C後)三・四二三「延ふ葛の いや遠永く〈一云 葛の根の いや遠長(とほなが)に〉 万世に 絶えじと思ひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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