遠音(読み)とおね

精選版 日本国語大辞典 「遠音」の意味・読み・例文・類語

とお‐ね とほ‥【遠音】

〘名〙 遠くから聞こえて来る音。また、遠くまで聞こえる音。遠くの物音。とおおと。とおと。
※虎寛本狂言・鐘の音(室町末‐近世初)「又撞がねと申物も、遠音のさいてめで度い物で御ざるに依て」
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)一一夜廻りとおぼしき拍子木遠音(トヲネ)をさせば能き折と」

とお‐おと とほ‥【遠音】

〘名〙 (「とおと」とも) 遠くから聞こえてくる音。はるかに聞く話。
万葉(8C後)四・五三一「梓弓爪引く夜音の遠音にも君が御幸を聞かくし好しも」

とお‐と とほ‥【遠音】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「遠音」の意味・読み・例文・類語

とお‐ね〔とほ‐〕【遠音】

遠くの方から、また、遠くまで聞こえる音。とおと。「遠音に響く夕べの鐘」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android