遭際(読み)そうさい

精選版 日本国語大辞典 「遭際」の意味・読み・例文・類語

そう‐さい サウ‥【遭際】

〘名〙
① (━する) めぐりあうこと。思いがけずに、であうこと。遭遇
日本外史(1827)一五「彼遭際禍難、多我不一レ約、必厚遇我」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「或は、吾身の遭際(〈注〉デアフバアヒ)により、或は文字に由り」 〔水滸伝‐第二回〕
② その事柄に接する場合。おり。時。
※会社弁(1871)〈福地桜痴〉小引三則「会社の方法制限は将来、官より公論ありて一定するの時に至らん歟。其遭際に臨まば僅々一小冊も聊其先駆たるの幸を得べし」
③ その時の境遇
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「予の今日の遭際(〈注〉シアハセ)は、予の自己に造り成したるものなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「遭際」の読み・字形・画数・意味

【遭際】そう(さう)さい

めぐりあう。〔夢渓筆談、人事一〕狄、樞密と爲る。狄梁(仁傑)の後、梁の畫像身十餘を持ち、に詣(いた)りて之れを獻ずるものり。~之れを謝して曰く、一時際なるに、安(いづく)んぞ敢て自ら梁に比せんやと。

字通「遭」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android