選出(読み)よりだす

精選版 日本国語大辞典 「選出」の意味・読み・例文・類語

より‐だ・す【選出】

〘他サ五(四)〙
① より分けて外に出す。多くのものの中から、目的に合うものをえり抜いて取り出す。選び出す。えりだす。
※浪化宛去来書簡‐元祿七年(1694)五月一三日「さるみの集にて、翁の句をより出し被成候而、御らん可成候」
② 選ぶことを始める。

えらみ‐だ・す【選出】

〘他サ四〙 =えらびだす(選出)
※天草本平家(1592)二「ヨリマサ ヲ yerami(エラミ) dasarete(ダサレテ)
浮世草子世間胸算用(1692)三「京・江戸・大坂三ケの津へのとし神は、中にも徳のそなはりしをゑらみ出し」

えらび‐だ・す【選出】

〘他サ五(四)〙 多くのものの中から、目的に合うものを出す。せんしゅつする。えらびいだす。えらみだす。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※安井夫人(1914)〈森鴎外〉「仲平のよめは早くから気心を識り合った娘の中から選び出す外ない」

すぐり‐いだ・す【選出】

〘他サ四〙 最も良い物を取り出す。抜きんでたものをえらび出す。すぐりだす。
※金刀比羅本平治(1220頃か)常葉六波羅に参る事「都の中よりみめよき女を千人そろへて、そのなかより百人、又百人が中より十人すぐりいだされける」

えり‐いだ・す【選出】

〘他サ四〙 =えりだす(選出)
※宇津保(970‐999頃)内侍督「内蔵寮(くらづかさ)のきぬのかぎり、になき、えりいだして」

えり‐だ・す【選出】

〘他サ五(四)〙 多くのものの中から、目的に合うものを取り出す。えりいだす。えりいず。
※俳諧・曠野(1689)二「草刈て菫選(エリ)出す童かな」

えり‐い・ず ‥いづ【選出】

〘他ダ下二〙 =えりだす(選出)
※宇津保(970‐999頃)春日詣和歌の題にすべき事、少しえりいで給へ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「選出」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゅつ【選出】

[名](スル)代表者などを選び出すこと。「議長選出する」「ノミネート作品を選出する」
[類語]選抜抽選選挙公選民選互選改選投票直接選挙間接選挙地方選挙総選挙官選選ぶふる選択する取捨する選定する選考する選別するセレクトするピックアップするより分けるすぐる選び出す選び取る選り出す取捨選択二者択一選り取り見取り抽出

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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