邦正美(読み)くにまさみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「邦正美」の意味・わかりやすい解説

邦正美
くにまさみ

[生]1909.1.2. 神奈川
[没]2007.4.4. 東京,世田谷
舞踊家舞踊学者。本名江原正美。 1934年東京帝国大学卒業。 1935年ドイツに渡り,当時盛んであったモデルヌ・タンツを日本に紹介。作品に『黒い星』 (1950) ,『青い鎖』 (1951) ,『神の休日』 (1955) ,『黄色い時間』 (1959) がある。著書には『芸術舞踊の研究』 (1942) ,『創作舞踊』 (1949) ,『ヨーロッパの午後』 (1949) ,『動きのリズム』 (1954) ,『舞踊文化史』 (1968) ,『アメリカは流れている』 (1969) ,『舞踊の美学』 (1973) などがある。 1961年 L.ホートンの死によって空席となったロサンゼルスのニュー・ダンス・シアターの主任教師となり,以後アメリカ合衆国カリフォルニアで活躍した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「邦正美」の解説

邦正美 くに-まさみ

1908-2007 昭和-平成時代の舞踊家。
明治41年1月2日生まれ。ドイツ国立舞踊大でまなぶ。戦後帰国して邦正美舞踊研究所をひらき,日本教育舞踊研究所長となる。昭和40年カリフォルニア州立フラートン大教授。のちロサンゼルスで邦ダンス・ファウンデーションを主宰した。平成19年4月4日死去。99歳。神奈川県出身。東京帝大卒。本名は江原正美。著作に「舞踊の文化史」「舞踊の美学」,創作ダンスに「黄色い時間」など。

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