日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 邦良親王(くにながしんのう)くにながしんのう(1300―1326) 大覚寺統(だいかくじとう)後二条(ごにじょう)天皇の第1皇子。母は藤原宗親(むねちか)の娘。永嘉門院瑞子に養育され、1302年(乾元1)親王宣下(せんげ)。17年(文保1)両統の和談により、翌年後醍醐(ごだいご)天皇が即位。院政を始めた後宇多(ごうだ)上皇の寵愛(ちょうあい)を受け、皇太子に立ち、10年後に即位することが決まった。そのため、大覚寺統内部も分立の危険が生じたが、即位に先だち死去。子孫は木寺宮を称す。[奥富敬之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例